レースメイトのモーター用電源(模擬電源)とモーターセレクター2を使ったモーターチェックの方法となります。
少し丁寧な詳細モーターチェックの方法となりまり、急ぐ時やピットでは2.3Vかニッスイ2.8Vで短時間の確認を行っています。
モーター電源に標準で用意されている次の設定をタブで切り替えて使用します
- タブ(1):3.0V
- タブ(3):2.3V
- タブ(4):ニッスイ2.8V

- モーターを手で回して軸のオイル切れや異音などがないことを確認
- モーターと電源を繋ぎモーターセレクターにセットします
- セレクターの負荷は(L)にセット

タブ(3):2.3Vで負荷回転数を計測

タブ3に切り替えON、負荷(L)で回転が安定する10秒程度での回転数および消費電流を計測します。しばらく回していない場合は回転が安定するまで少し長めに回します。
この値が順位付けの基準となるストレートなどでの速度になります
タブ(4):ニッスイ2.8Vの負荷回転数を計測

次に通電したままタブ(4)に切り替えてニッスイ2.8Vでの負荷回転数および消費電流を計測します。こちらの方がより実走に近い値となります。
この時に回転数が安定しない場合は走行中も不安定なので要注意です。
負荷(H)の回転数を計測

※抵抗が発熱しているのでやけどに注意してください
通電したままセレクターの負荷を(H)に切り替え高負荷時の回転数および電流値を計測します。
バンクなど負荷が高いセクションでの数値となります。負荷回転数が低く不安定な場合はセクションの抜けが悪いことが多いようです
無負荷回転数は高いのに負荷(H)での回転数が低い場合、いわゆるトルク抜けの可能性があります。
負荷(L) の回転数を計測
通電したままセレクター負荷を(L)に戻し負荷回転数が戻るのを確認します。なかなか回転数が戻らない場合や回転数が下がっていく時は要注意です。これで負荷を掛けた測定は終了ですのでOFFにしますてモーターセレクターを外します。
ここまでで50秒程度ですが数値が安定しないようであればロングコースや連続走行は要チェックです。実際の走行ではさらに高い負荷が掛かりますが、複数の負荷や電圧を切り替えることで実走行に近い確認が行えると思われます。
タブ(1):で3.0Vの空転を計測

最後にタブ(1):に切り替えてON、セレクターが繋がっていない3.0Vの空転を計測します。この時に回転が安定しており異音やブレが無いことを確認します。
稀に電圧が不安定となることがありますが、モーターのノイズにより制御が不安定となることが原因です。モーターを開けてみるとコミュテーターの隙間が詰まっている、深い溝ができている、ブラシの表面に銅が変化したと思われるものが付着しているなど接触が不安定になっているようです。
電圧は安定しているが回転数が上下する場合は別の原因があると思われます。
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