モーターセレクター2で使用していた負荷用ブラシレスモータが入手できなくなったため、代替部品を使ったものを再設計しました。できるだけセレクター2と同程度の負荷(Low/High)になるように調整していますが、多少のずれがあることをご留意ください。
モーターセレクターとは
速いと思ったモーターで走らせたら遅かった経験はないでしょうか? 実際に走らせてモーターチェックを行えれば一番良いのですが、大会参加中では時間的になかなか厳しいので、事前に順位付けを済ませたいところです。
評価方法として、無負荷回転数よりも負荷状態で測った方が良さそうみたいな話は前からありましたが、モーターセレクターはその負荷を掛けるためのツールです。

セレクター2からの変更点
- 使用している負荷用ブラシレスモータを変更しました。
*セレクター2と同程度の負荷に調整していますが多少の誤差にご留意ください。 - 形状の微修正
セレクター2ではモーターのエンドベルまですべて把持していたため、一部のモーターホルダが干渉して使えませんでした。エンドベル周囲の余白を設けて多様なホルダーを使いやすくしました。

モーターを回す電源装置とその設定
ミニ四駆の電池は満充電だと3.0vを超えますが、走行中はおおよそ2.3vほどに電圧降下します。
電源装置で3vに設定した状態でモーターセレクターを使うと負荷が過剰になるため、電源装置のスペック及び設定値は「設定電圧2.3V 電流5.0A以上」を推奨してます。
また、レースメイトのモーター用電源をお持ちの方は、電池の内部抵抗を模倣する機能があるため、以下の設定を参考にしてください。
ニッスイ:2.8V 5A 105mΩ
*3レーンレースでは満充電から定電圧まで利用する機会があるため中間の電圧にしています
アルカリ:3.0V 5A 200mΩ
*新品のアルカリ電池の放電実験を行って測定した電圧と内部抵抗の値ですが、電池のロットや温度によって大きく変化する事にご注意ください。
モーターの取付方法
モーターにピニオンを付けた状態でエンドベルを押してください。その際にモーターピンを押して取り付けるとガタの分だけコミュテータがずれるので注意してください。また、モーター保持部が緩いと感じる際はスキッドシールを貼って調整してください。

負荷の設定
High/Low表記は負荷の強弱を表しており、スイッチ操作で切り替えることができます。
H:高負荷 L:低負荷

モーターへの通電
ケーブルの太さと接点の汚れには特に注意してください。ミニ四駆のターミナルが汚れていると遅くなるのと同じように、モーターセレクターで測る負荷回転数も低下します。
また、測定するモーターや電源の設定によっては通電しても初動トルクが足らずに回転し始めないことがあるので、その際は負荷用モーターを手で軽く押してください。
注意事項
- 個人が趣味で作成したツールですので、充分に注意してご利用ください。ツールを利用したことによるいかなる結果も責任は負いかねますのでご了承ください。
- 負荷慣らしの需要を踏まえて耐熱性などの連続可動能力を向上しましたが、すべての慣らし方法でも壊れないわけではありません。
- 初動トルクが足らずに手で回し始める際は注意してください。回転中のモーターや発熱する電気抵抗には手で触れないようにしてください。
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