走らせると途中から遅くなる(垂れる)モーター

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ミニ四駆を走らせていると徐々に遅くなった経験は多いのではないでしょうか。遅くなる原因としては電池の電圧降下やモーター自体が遅く(回らなく)なるのどちらか多いです。

走らせると遅くなるマッハダッシュモーターが見つかったので、実際にどのような状態なのかを調べてみました。今回はモーターだけの変化を見るために電池ではなく電源を使用しています。

計測条件:

  • マッハダッシュ
  • モーターセレクター2(L)
  • RMモーター用電源2.3V / 5.0A
    ※電源のCSV書き出し機能のデータをグラフ化しています

確認できている現象

  • 繰り返し走らせると速度が低下するようになる
  • 直ぐに負荷回転数を計測すると低下しているが数日後に再計測すると復活している
  • 無負荷の回転数をみても変化は分かり難い

セレクター負荷に2.3Vで走行状態を再現

モーターセレクターを負荷にして2.3Vで回します。通電直後は負荷回転数で22,000を超える優秀なマッハなのですが、10秒位から回転数が下がりだし一旦は戻るもそのまま時間の経過とともに回転数が低下していきます。

実際に走らせたときの感覚ではもう少し緩やかな低下で後半に下がりだすと感じていましたが、数回の走行で下がり幅が大きくなったのではないかと思われます。

平面の走行速度の低下を見てみると

23.0mm+3.5で計算していますがスタート直後に27.3km/hが1分経過で25.9km/hまで低下していますので、目視でも速度の変化が確認できると思います。

消費電流の変化

消費電流は3.5A程度と高い状態で50秒あたりから上昇が見られます。

ハイパーで見られるコミュが詰まった状態とは違うようで、直ぐに再計測すると最後の状態のままなのですが、翌日などに計測すると初めは正常に戻ります。

メンテナンスでコミュテーターをキレイな状態にするとしばらくは正常で繰り返し走らせると遅くなり始めるため、汚れかモーターの熱ダレが原因なのかもしれません

トラブルを事前に察知するために

遅くなるトラブルをできるだけ早期に察知するたに走らせる前にモーターセレクターを使ってモーターの負荷回転数を計測しました。

この時に負荷回転数が下がっているか回転が安定しないときは少し長めに回して安定していることを確認します。この時に前回の計測時よりも消費電流が上がっている場合には要注意です。

その後は走行前にマシンにモーターをセットした状態でRMチェッカーによりモーター回転数(またはチェッカー速度)に変化がないことを確認します。

毎走行毎にチェックが理想ですが面倒であれば、大事なポイントだけでも確認するとトラブルが防げると思われます。

もし異変があれば負荷回転数が同程度のモーターに変えるなどの対応を行います。

遅くなったモーターの対応

速度が遅くなったモーターは内部が汚れている可能性が高いのでメンテナンスを行ってみてください。速度低下が繰り返し起きるようであれば、汚れが付きやすくなるのかもしれません。

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